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2019年5月11日
皆さんこんにちは!ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。
本日は骨折の治療に関する情報をお伝えいたします!
事故がないに越したことはないのですが、どんなに気を付けていても不慮の事故が起これば、ワンちゃんたちも骨折してしまうことがあります。
特にトイ・プードル、パピヨン、チワワなどの小型犬種では骨の細い前足(橈骨と尺骨)が骨折してしまうことがとても多いです。
もしそんな状況になってしまったら、こんな考えが頭をよぎるのではないでしょうか?
「なんとかギプスか何かで自然に治ってくれないかしら…」
…結論から言うと、残念ながら人間のようにギプスだけで完治させることは難しい場合が多いです。
というのも、動物は動き回るからです。
どんなに「じっとしていてね」とお願いしようが、
どんなに普段いい子だろうが、
人間の思い通りにおとなしくしている子は、まずいませんよね。
骨が折れた状態で動いてしまうと、折れた部分で骨同士がぶつかるので、痛みが出ます。
痛みのせいでかばったり、骨がずれ回復に必要な刺激が骨に加わらなくなります。
そしてその結果、骨は適切に回復することができなくなってしまうのです。
つまり…
「痛い」→「かばう」→「回復に必要な刺激が骨に加わらない」→「治癒しない」
という悪循環が生まれてしまうのです。
そのほかにも、動物は体毛が多いので、長期間のギプスは蒸れたり擦れたりして皮膚を傷める原因になります。
もちろん、ギプスをなめたりかじったりしないように言いつけるだけでも大変ですよね。
このようにギプス治療には、完治までの自宅での管理の面でも、不利な点が実は多くあるんです。
では、どうするのがベストなのでしょうか。
それはまた次回お話しいたします!乞うご期待!