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PRP療法用の機器を導入致しました

2019年3月17日

みなさんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。   本日はPRPについてご紹介いたします! 耳慣れない言葉だという方も多いかと思います。PRPとはPlatelet Rich Plasmaの略号で、「多血小板血漿」を意味しています。   血小板は血液の中に存在している成分のひとつで、かさぶたを形成して出血を止める役割があります。それだけでなく、血小板は様々な成分を作っており、その成分によって傷口の治癒が促されているのです。   PRP療法では血小板の持つこの治癒を促進する成分を利用して、組織の修復を早めるのが狙いです。人間でもスポーツ選手が靭帯を痛めたときや、高齢の方の膝の変形性関節炎などに対してこの治療法が普及してきています。   当院ではこの度、ワンちゃんでも同様の治療が選択できるように、PRPを抽出するための機械を導入致しました! 治療の流れとしては、「採血→専用の機械で血液を分離→PRPを抽出→関節内などに注射」となり、日帰りで実施可能です。   高齢のワンちゃんで慢性の関節炎が気になる飼い主様など、ご興味のある方は気軽にお問い合わせくださいね.  

千葉県獣医師会獣医学術年次大会にて受賞のご報告

2019年3月15日

皆さんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。 去る2019年3月10日に開催された千葉県獣医師会獣医学術年次大会にて、 当院院長の小林聡先生が「大会長賞」を受賞いたしました! これからもスタッフ一同よりよい診察をご提供できるよう努めてまいります。 どうぞよろしくお願い致します。 千葉県獣医師会獣医学術年次大会_表彰状

犬の前十字靭帯損傷について③

2019年3月1日

みなさんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。 本日は続けてもう一つ、過去のFacebook記事を紹介してまいります。


(2018年10月掲載記事より) 先日はワンちゃんの前十字靭帯がダメージを受けた場合の治療の考え方についてお話ししました。 ダメージを受けた靭帯そのものを修繕するのではなく、手術では「炎症を取ること」と「膝の関節を安定化すること」によって運動機能の回復を目標にするのでしたね。   今回は実際の手術ではどんなことをするのか紹介します。 膝の関節を安定化させる方法として当院で行っている方法は、「人工靭帯を通す方法」と「金属で骨の角度を矯正する方法」の2通りです。   人工靭帯を通す方法では、「Flo法」と呼ばれる方法を採用しています。膝の関節の周りの筋肉に、靭帯の役割をする糸を通して関節の安定化を図ります。術後は、膝の関節の周りが結合組織で補強されるまでの間、人工靭帯に頼って体重を支える必要があるため、骨格に対して体重の小さい小型犬に適しています。   金属で骨の角度を矯正する方法は数種類考案されていますが、なかでも「TPLO法」と呼ばれる方法を採用しています。この方法では、足に体重をかけたときに膝がくずおれないように、膝にかかる力を前方だけではなく後方にも分散させるよう、骨の角度を矯正します。実際には、脛の骨を一部切って角度を矯正したのち、金属のプレートとスクリュー(ネジ)を使って骨を固定します。金属は人工靭帯よりも強度が高く、大型犬の体重を支えるのにも適しています。切った骨は術後2か月ほどでくっつきます。   いずれもまずは膝の関節を安定化させることを目的とした手法です。手術だけで完治するわけではなく、術後少し時間をかけながら膝の関節が結合組織で安定化したら治療が終了となります。術後の管理などもしっかり見ていきましょう。

犬の前十字靭帯損傷について②

2019年3月1日

みなさんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。 今回も、過去のFacebook記事を紹介してまいります。


(2018年10月掲載記事より) 先日はワンちゃんの前十字靭帯についてお話ししました。 膝にある前十字靭帯は年齢とともにダメージを受けやすくなり、ダメージが蓄積すると歩きづらさや痛みにつながるのでしたね。 手術による治療方法についてお話する前に、治療の考え方について少しお話します。   前十字靭帯がダメージを受けているからと言って、靭帯そのものを修繕することはありません。一度ダメージを受けた靭帯を補強したりつなぎ合わせたりすることは基本的にはできないのです。手術の目的は①「痛みを取ること」と②「関節を安定化すること」の二点です。それによって最終的に「楽に歩けるようになること」が目標です。   まず、痛みを取るためには、関節の中で起きている炎症を取り除く必要があります。 膝の関節の中には、骨同士がぶつかる衝撃を吸収する半月板と呼ばれるクッションがありますが、前十字靭帯がダメージを受けていると関節の中で骨同士が接触しやすくなるため、半月板もダメージを受け、炎症を起こしやすくなります。まずは炎症を起こした半月板や前十字靭帯をきれいに取り除くことで、炎症や痛みが軽減されます。   次に、膝の関節を安定化するというのは、膝に体重をかけてもしっかりと支えられるようにすることです。前十字靭帯の役割は、足を地面に着くときに体の前方へかかる力を支えることでしたね。手術では、前十字靭帯そのものを修復するのではなく、靭帯のこの「役割」を補うことが目的です。   手術によって炎症や痛みが取れて膝の関節が安定化すれば、動物は足を安心して使えるようになります。そうして足を使っていくうちに、膝の関節の周りに2か月ほどかけて徐々に結合組織と呼ばれる組織が生まれて関節が補強されるので、関節はより安定したものになっていくのです。   まずは手術で痛みを取り、関節を安定化させ、足に体重をかけられるようにすること。 その後は時間をかけて関節をより強固なものに回復させること。そしてそれによって楽に歩けるようにすること。これが手術による治療の考え方です。

犬の前十字靭帯損傷について①

2019年2月16日

みなさんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。 本日より、Facebookにて紹介している記事をこちらのブログでも掲載いたします! まずは過去の記事を紹介してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


(2018年10月掲載記事より) 突然ですが、前十字靭帯という言葉をご存知ですか? サッカー選手が試合中の事故で「前十字靭帯を断裂した」というようなニュースを耳にしたことがあるかもしれません。   先日、当院でワンちゃんの前十字靭帯の損傷に対する手術がありました。 そこで今回は、前十字靭帯の損傷について少しお話ししたいと思います。   前十字靭帯は膝の関節にある靱帯で、体の前へかかる体重を支えています。 前十字靭帯がダメージを受けると、痛みが出て歩きにくくなるだけでなく、ダメージの程度が大きくなれば体重を支えることができなくなるため、足を地面に着くことすら難しくなるのです。 人間では接触事故などのケガで傷めることの多いこの靱帯ですが、ワンちゃんの場合はケガよりも加齢によって少しずつ劣化することが多いと言われています。さらに、体重が増えすぎると靱帯への負担も大きくなります。   初期の症状は、後ろ足をかばうような歩き方として気づかれることが多いです。 靱帯のダメージが進行すると、膝の関節の中で炎症が強くなったり、靱帯の近くにあり骨同士のクッションの役割を果たす半月板の損傷を伴ったりして、歩き方が悪化します。   歩きづらさや痛みは日常生活の質の低下に直結してきます。 軽度の場合は安静、痛み止め、体重コントロールなどで経過を観察することもありますが、進行した場合や痛みの強い場合などには、手術による治療を考慮します。   今回はここまでです。実際の手術の方法は後日紹介してまいります! 毎日の生活の中で、ワンちゃんの体重や歩き方について、少し気にかけてみるきっかけになれば幸いです。  

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