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手術方法(外科的治療)

部位に応じて術式を決定

椎間板ヘルニアの手術は、いずれも脊髄を圧迫する椎間板物質を物理的に取り除くことが目的です。頚部の椎間板ヘルニアの場合、ワンちゃんを仰向けにして気管や食道を牽引し、頸椎(首の骨)にアプローチを行う腹側減圧術を、胸腰部の椎間板ヘルニアの場合には犬をうつ伏せにした姿勢での片側椎弓切除術が適応となる場合が多いです。脊髄圧迫物質の部位や量、動物への症状、年齢、持病等によって術式を選択します。当院では、下記の手術に加え、術後の早期回復を目的に再生医療(PRP療法)にも取り組んでいます。

1、腹側減圧術

頸部椎間板ヘルニアの場合、気管や食道、太い動脈や重要な神経が多く存在するため、手術中および術後には慎重な処置やケアが必要となります。そのため、ワンちゃんを仰向けにし、のど側からアプローチし、椎体に穴を開け、逸脱した椎間板物質の除去を行います。腹側減圧術はベントラルスロット(Ventral slot decompression)とも呼びます。

2、片側椎弓切除術

脊椎を削り、脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除く手法です。脊髄の片側に変位した椎間板物質の摘出に使用することが多い術式であり、胸腰部椎間板ヘルニアで最も一般的に使用されます。他の術式と比較し、脊柱管の広範囲を露出することができるのが特徴です。片側椎弓切除術はヘミラミネクトミー(Hemilaminectomy)とも呼びます。

3、小範囲片側椎弓切除術

2の片側椎弓切除術よりも小範囲を削り、さらに隣の脊椎との連結部分を温存するため、術後の不安定さを軽減することができる低侵襲(身体への負担の少ない)な術式です。小範囲片側椎弓切除術は、ミニ・ヘミラミネクトミー(Mini・Hemilaminectomy)とも呼びます。

4、部分的側方椎体切除術

時間が経過したハンセンⅠ型やハンセンⅡ型では、飛び出した椎間板物質が脊髄神経に癒着してしまい、摘出が難しくなり、結果的に片側椎弓切除術では脊髄の圧迫を解除できません。そこで椎間板物質の真下の背骨を一部削り取り、椎間板物質を下に陥没させることで脊髄の圧迫を減らします。通常の方法よりも高度な専門的技術が必要になります。部分的側方椎体切除術は、パーティカルラテラルコルペクトミー(Partial Lateral Corpectomy)とも呼びます。

5、背側椎弓切除術

背側椎弓切除術は、脊柱管を構成する脊椎椎弓の背側部分を棘突起とともに切除する方法です。腰仙椎間にみられる椎間板ヘルニアや変性性脊椎症などに伴う脊柱管狭窄症など、いわゆる馬尾症候群の治療に対して使用します。背側椎弓切除術はドーサルラミネクトミー(Dorsallaminectomy)とも呼びます。

6、予防的造窓術(開窓術)

ハンセンI型椎間板ヘルニアの手術時に、再発予防を目的として実施する術式です。椎間板繊維輪に小切開を加え、椎間板の髄核を除去します。椎間板ヘルニアの手術時に同時に実施し、再発率を軽減させる事が可能です。予防的造窓術はフェネストレーション(Fenestration)とも呼びます。

千葉院以外のグループ動物病院

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  • ONE
    どうぶつ整形外科センター東京

    東京で唯一のONE for Animalsグループです。院内にはCTを整え、千葉院、横浜院と連携を取りながら治療にあたっています。

    東京都港区芝2丁目29-12-1F

    TEL:03-6453-9014 
    院長:森 淳和

  • ONE自由が丘
    どうぶつ整形外科・リハビリセンター

    リハビリ専門の獣医師(CCRP保有)がセンター長を務める、プール付きのリハビリ特化型施設です。早期回復のサポートを行います。

    東京都目黒区柿の木坂1-16-8

    TEL:03-6459-5914 
    センター長:岸 陽子

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