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2019年4月21日
皆さんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。
しばらく前になってしまいましたが、膝の靭帯(前十字靭帯)を痛めたワンちゃんの手術のお話をしました。
今回は同じく膝の病気のお話です。
今回紹介する病気は「膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼」です。
膝蓋骨は膝小僧のところにある小さな丸い骨で、「膝のお皿」や「パテラ」と呼ばれることが多いです。膝蓋骨は小さな骨ですが、膝を曲げ伸ばしする際に力がかかる場所なので大切な骨です。
膝蓋骨が正しい位置からズレてしまう(脱臼してしまう)と、膝に力がかからなくなって膝関節を屈伸できなくなってしまいます。
また、脱臼には程度があり、時々しか脱臼しない子もいれば、普段から脱臼しているという子もいます。脱臼をするとがに股になったり、歩く時にスキップが増えたり、後ろ足を挙げたままで歩いたりといった症状が見られるようになります。
膝蓋骨が脱臼する要因は様々ですが、トイプードルやチワワなどでは後ろ足の骨の形(骨格的な特徴)が要因であることが多く、小型犬種で膝蓋骨が内側に脱臼する「膝蓋骨内方脱臼」が一般的です。
手術による治療では「膝蓋骨を脱臼させないようにする」ために、膝蓋骨だけでなく、周りの骨や筋肉のバランスも矯正する必要があります。
詳しい手術の内容については今後お伝えしてまいります!