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犬の前十字靭帯損傷について①

2019年2月16日

みなさんこんにちは。ONE千葉どうぶつ整形外科センターです。

本日より、Facebookにて紹介している記事をこちらのブログでも掲載いたします!

まずは過去の記事を紹介してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


(2018年10月掲載記事より)

突然ですが、前十字靭帯という言葉をご存知ですか?

サッカー選手が試合中の事故で「前十字靭帯を断裂した」というようなニュースを耳にしたことがあるかもしれません。

 

先日、当院でワンちゃんの前十字靭帯の損傷に対する手術がありました。

そこで今回は、前十字靭帯の損傷について少しお話ししたいと思います。

 

前十字靭帯は膝の関節にある靱帯で、体の前へかかる体重を支えています。

前十字靭帯がダメージを受けると、痛みが出て歩きにくくなるだけでなく、ダメージの程度が大きくなれば体重を支えることができなくなるため、足を地面に着くことすら難しくなるのです。

人間では接触事故などのケガで傷めることの多いこの靱帯ですが、ワンちゃんの場合はケガよりも加齢によって少しずつ劣化することが多いと言われています。さらに、体重が増えすぎると靱帯への負担も大きくなります。

 

初期の症状は、後ろ足をかばうような歩き方として気づかれることが多いです。

靱帯のダメージが進行すると、膝の関節の中で炎症が強くなったり、靱帯の近くにあり骨同士のクッションの役割を果たす半月板の損傷を伴ったりして、歩き方が悪化します。

 

歩きづらさや痛みは日常生活の質の低下に直結してきます。

軽度の場合は安静、痛み止め、体重コントロールなどで経過を観察することもありますが、進行した場合や痛みの強い場合などには、手術による治療を考慮します。

 

今回はここまでです。実際の手術の方法は後日紹介してまいります!

毎日の生活の中で、ワンちゃんの体重や歩き方について、少し気にかけてみるきっかけになれば幸いです。

 

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