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前⼗字靭帯損傷(関節外法)

CASE 12

内科的療法は、数⽇で患肢の使⽤が良化し、かつ体重が軽く、膝蓋⾻脱⾅などの他の障害が併発していない場合に適応になります。前⼗字靭帯損傷に伴って多くの症例で内側半⽉板を損傷することが知られており、この内側半⽉板が損傷している場合には痛みや違和感が残り、内科的療法に反応しない場合が多く認められます。内科的治療は鎮痛剤の投与と運動療法が中⼼となります。6週間以上の期間を要することが一般的です。

外科的療法は、内科的療法後に跛⾏が改善しない⼩型⽝(トイ・プードルやチワワなど)の場合をはじめ、10kg以上の中〜⼤型⽝で前⼗字靭帯が損傷している症例などに適応します。また、前⼗字靭帯の損傷に加え膝蓋⾻脱⾅(パテラ)や半⽉板損傷などが前⼗字靭帯断裂に併発している場合にも適応となります。

⼿術⽅法は⼀般的に⾏われている⼈⼯靭帯を⽤いた関節外法の他、脛⾻⾼平部⾻切り術(TPLO)、脛⾻粗⾯前進術(TTA)などがあります。関節外法を用いた⼿術の場合、術後2ヶ⽉程度は安静が必要となる場合があります。また糖尿病、甲状腺機能低下症、クッシング症候群などの内分泌疾患が基礎疾患としてある場合、体重過多や高齢である場合には緩みが再発してしまうリスクが報告されています。これまでに我々は200症例以上の関節外法⼿術を実施しており良好な結果を得ています。

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