MRI装置について

CTとMRIの違い

CTとMRIの画像は良く似ていますが、どこが違うのでしょうか。CTは、体にX線を照射し、得られた情報をコンピュータで解析して画像を作ります。最近では複数の検出器を用い、1回の撮影で得られる範囲が広がり、検査時間が大幅に短縮されています。そのためCTは短時間で、広範囲を検査できる事が可能です。特に骨格系など、検査対象物の外観の変化を捉えるためにはCTが適しています。

一方MRIは、強力な磁気と電波を利用して体内の水素原子の量と分布の状態を画像化する検査法です。脳や脊髄、筋肉など水分の多い箇所の画像診断に力を発揮し、CTでは検査が困難な、対象物の中身を検査する事が可能です。特に椎間板ヘルニアやDLSS(馬尾症候群)などの脊髄疾患や脳の疾患の検査にはMRIが優れています。しかし、検査出来る範囲が狭い、検査に時間を要するなどの欠点もあります。

MRI

MRI

CT

CT

動物病院とMRI

このように、CT、MRIにはそれぞれ長所と短所があるため、各動物の症状に応じてそれぞれの検査を組み合わせて使用する事が有効です。ONE千葉どうぶつ整形外科センターにはCT、MRIの両方の検査機器が揃っているため、検査のために複数回移動し何度も麻酔をかける事なく一度で検査が可能です。