膝蓋骨の脱臼は主に触診で診断できます。立った状態や横にした状態で膝蓋骨に触れ、膝蓋骨が外れることを確認します。この膝蓋骨の外れやすさの指標として、触診検査によるグレード分類が用いられます。なお、この分類は獣医師の主観的な判断に基づくため、診断を行う獣医によりグレードが異なることがあります。
グレード1:膝蓋骨は触診で簡単に外せるが、手を離すと正しい位置に戻る。
グレード2:膝を曲げ伸ばしするだけで、簡単に膝蓋骨が外れる。
グレード3:膝蓋骨は常に外れたままだが、手で押すと元に位置に戻せる。
グレード4:膝蓋骨は常に外れたままだが、手で押しても元に位置に戻らない。
ときどき足を浮かせて歩くような状態です。飼い主様はこのあたりから気づくことが多いです。大きな症状がでない状態であったとしても、脱臼がなんども繰り返されることで関節炎が起きたり、もう片方の足でかばって歩いたりすることでもう片方の足にも影響を与えてしまうことがあります。一般的にはこのグレード2から手術が適応となります。
足を引きずったり、しゃがんだ姿勢で歩くなどの症状がでる状態です。明らかに正常な状態とは異なります。バランスをとるために地面に足を触れるだけでケンケンをしたりもします。脱臼した状態が続くため、膝関節へのダメージを与え続けてしまうグレードです。このグレードは、一見普通に歩いているように見えるものから重度な症状まで、様々な症状が確認できます。
ここまでくると足を持ち上げたままになり、脱臼を起こした足を使わず、3本足で歩くようになります。歩くときは背を曲げ、うずくまる様な姿勢になります。早い時期に矯正しなければ、骨の重度の変形等がおこってしまい、修復困難となってしまうこともあります。
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東京で唯一のONE for Animalsグループです。院内にはCTを整え、千葉院と連携を取りながら治療にあたっています。
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