椎間板が飛び出した時の脊髄神経のダメージが大きい場合、脊髄神経の壊死(死んでしまうこと)が連鎖的に生じる事があります。これを進行性脊髄軟化症といいます。
進行性脊髄軟化症は椎間板ヘルニアグレード4〜5(多くの報告ではグレード5)の5〜10%で生じる可能性があると報告されています。進行性脊髄軟化症を発症してしまった場合、神経麻痺が徐々に悪化していき、最終的には呼吸をする為に重要な横隔神経(横隔膜を動かして呼吸を行う神経)が麻痺をして呼吸不全で亡くなってしまいます。神経麻痺が重度の症例の場合、進行性脊髄軟化症の発症の有無をしっかりとチェックしていく事が重要です。
進行性脊髄軟化症の発生と手術の有無には関係がないといわれており、椎間板ヘルニアを発症した時点でどの程度脊髄神経にダメージが生じているによって発症が決まるとされています。
進行性脊髄軟化症は椎間板ヘルニアが生じた後2週間以内で発症するといわれています。現在、MRI検査にて進行性脊髄軟化症の診断がつく場合もありますが、進行性軟化症の初期ではMRI検査でも検出できない事があり、神経検査にて臨床症状を注意深く観察していく必要があります。
・進行性の麻痺
・元気や生気がない
・発熱
・食欲低下
・嘔吐
・血圧低下
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