脱臼を起こすと、膝蓋骨が本来収まっているはずの大腿骨のくぼみ(滑車溝)から外れてしまい、軟骨や靭帯に傷がついてしまい、痛みを生じさせます。ただし、膝蓋骨脱臼を起こしているワンちゃんであったとしても、無症状であったり、症状が軽微な子もいます。気をつけなければならないのは、片方の足で発症したのち、その足への負担を減らすためにもう片方の足への負担が増加し、結果的にもう片方の足でも膝蓋骨脱臼が起きてしまうことです。
膝蓋骨脱臼が起こると次のような症状がでます。
・足を引きずる・かばう
・足を上げたまま歩く
・立ち上がる時や歩くときにふらつく
・足を痛がる
飼い主が気づく場面としてはこのようなものがあります。
・ソファーや階段の登り降りを嫌がる
・抱き上げると「キャン」と鳴き痛がる
・動くことを嫌がる(散歩を嫌がる)
・急に座り込んで動かない
・足を引きずる
・散歩中に急にキャンと鳴いて歩行がいつもと違う
膝蓋骨脱臼を起こしていたとしても、始めのうちはほとんど症状が出ません。したがって、飼い主様は初期状態ではほぼ気付くことができず、たまたま他の診療の際に気付くことになります。症状が進むと時々足を浮かせて歩く様子を見せたりしますが、しばらくすると元に戻ることも多いです。その場合は膝蓋骨が大腿骨の滑車溝に戻っています。
更に症状が進むと、足を引きずったり、跳んで歩くようになったり、しゃがんだ体制で歩くようになったりします。この時には明らかに飼い主様もワンちゃんの異常に気がつくことができます。更に症状が進んでしまうと、骨自体が変形してしまい、膝を曲げた状態で歩いたり、立った時の足の形が異常になったり(O脚やX脚)、歩けなくなったりします。
Group OF ONE for Animals
東京で唯一のONE for Animalsグループです。院内にはCTを整え、千葉院と連携を取りながら治療にあたっています。
東京都港区芝2丁目29-12-1F
TEL:03-6453-9014
院長:中條 哲也
リハビリ専門の獣医師(CCRP保有)がセンター長を務める、プール付きのリハビリ特化型施設です。早期回復のサポートを行います。
東京都目黒区柿の木坂1-16-8
TEL:03-6459-5914
センター長:岸 陽子
横浜スタジアム傍のCTを備えたセンター。手術を日々実施しており、手術までの日数が短いのが特徴です。
神奈川県横浜市中区太田町1丁目7−1
TEL:045-305-4014
センター長:森 淳和