グレード❶
痛みのみの症状
抱っこの際にキャンと鳴き声をあげたり、腰を丸めていたり、動きが悪かったり「なんとなく、いつもと様子が違う気がする」「どこか痛いのかな」といったような、飼い主様が不調を察する程度の症状が出現します。麻痺や痛覚の異常は伴いません。
背骨は脊柱と呼ばれ、幾つもの椎体と呼ばれる骨が連なって構成されています。脊柱の内部は脊柱管と呼ばれ、神経や血管などが存在しています。また、脊柱をなすそれぞれの椎体の間には椎間板と呼ばれる構造が存在し、背骨を動かす際のクッションの役割を果たしています。この椎間板が何らかの原因で脊柱管内に飛び出してくることによって神経を圧迫、障害することで神経症状を呈する疾患を椎間板ヘルニアと呼びます。椎間板ヘルニアは障害された神経の部位や程度により様々な症状を呈しますが、症状によっては手術が必要となる場合もあります。
前述の通り、脊柱は幾つもの椎体により構成されていますが、椎体は部位ごとに名称や個数も決まっています。
このうち仙椎は、3椎が癒合していることから仙骨と総称されます。また、尾椎の数は犬種ごとに異なり、こちらは尾骨と総称されます。
(なお、イヌとヒトでは椎体の数が異なります。これは現在に至るまでの進化の過程において、祖先となる生物がそれぞれの環境下に適応するため身体を変化させた結果と考えられています。)
なお、「脊椎」は脊柱そのものを指す場合と、椎骨(椎体と椎弓があわさった状態)を指す場合があります。
脊柱を支える組織として重要なのが椎間板です。椎間板は、袋状の構造になっており、外側がコラーゲンを含む線維輪と呼ばれる柔軟性のある厚い膜に覆われ、中身に髄核と呼ばれるゼラチン状の物質が充満した組織です。椎骨同士をつないで背骨をなめらかに動かせるようにするのと同時に、クッションとして脊椎にかかる力を分散させる働きも担っています。椎間板以外に脊柱を支える組織として、椎骨間の関節と、脊柱の背部を沿うようにして存在する靭帯があります。
脊椎の内側には脊柱管と呼ばれる管腔構造があり、その中を脊髄が通っています。脊髄は脳から腰まで連なる中枢神経で、知覚(外界からの刺激を感じる機能)、運動の伝達、反射機能などを司っています。
椎間板ヘルニアとは、本来なら椎骨をつなぎ留めている椎間板が何らかの原因で逸脱し、脊柱管内部を走っている脊髄を圧迫・障害している状態のことです。なお「ヘルニア」とは身体の一部が本来あるべき場所からずれて出てしまった状態のことを指す医学用語ですので、椎間板に限らず使用される用語です。
椎間板ヘルニアでは、椎間板が脊髄のどの部分を、どの程度圧迫しているのかによって、症状の出方と程度が変化します。そのため、同じ椎間板ヘルニアでも、腰など体のどこかを痛がるそぶりを見せるだけでのワンちゃんもいれば、脚を全く動かせない麻痺した状態のワンちゃんもいます。
椎間板ヘルニアは、ハンセン1型とハンセン2型があり、それぞれ発生の原因と経緯が異なります。
椎間板ヘルニアの症状は、ヘルニアの発生部位、脊髄への圧迫の程度、圧迫時の衝撃度合いなど圧迫のされかたによって出現する症状が異なるのが特徴です。
軽症の場合はヘルニア部分の痛みが主で、病状が悪化すると運動機能の麻痺が出現します。重症化した椎間板ヘルニアでは運動機能の麻痺に加えて感覚麻痺も見られるようになり、脚を触ったりつねったりしてもわからない状態となります。
・ワンちゃんが痛がるそぶりを見せる(違和感がある)
・座り込み、動きたがらない
・歩行中にふらつく、歩き方がぎこちない
・脚を動かせない
・おもらしをしてしまう
・階段やソファーなどの段差の昇降を嫌がる
・抱き上げたときに鳴き声を上げて嫌がる
・散歩に行きたがらない
・急に座り込んだまま動かない
・歩行時に脚をひきずる
・体重増加
・しっぽを上げない
胸部・腰部での椎間板ヘルニアはその症状に応じて5段階に、頸部の椎間板ヘルニアでは3段階に分類されています。
抱っこの際にキャンと鳴き声をあげたり、腰を丸めていたり、動きが悪かったり「なんとなく、いつもと様子が違う気がする」「どこか痛いのかな」といったような、飼い主様が不調を察する程度の症状が出現します。麻痺や痛覚の異常は伴いません。
歩行は可能ですが、足先の接地位置の感覚、姿勢のバランスを維持する能力が失われ、酔っぱらいの千鳥足を連想させるふらついた歩き方をします。爪を地面にこすったり足首を返せないなど、明らかに通常とは異なる歩行をするのが特徴です。
随意運動と呼ばれる自分の意思通りに足を動かせる能力が失われ、自力での歩行ができない状態です。前足の力で上半身を持ち上げながら下半身はひきずるようにして歩くのが特徴です。運動能力がなくなると尾も思い通り振れなくなります。足先をつねったりすることに対する痛みの感覚は正常です。
歩行は不可能で、自力で後肢を動かせない状態に加え、浅部痛覚という皮膚の痛みを感知する能力が失われ、ワンちゃんは脚先をつねられても痛みを訴えません。また感覚の異常が膀胱に影響を与えるようになり尿意を感じず排尿できない場合もあります。
グレード4でもワンちゃんの脚先をつねったときに、脚を引っ込めることがあります。これは痛みを不快に感じたワンちゃんが自発的に脚を動かしたのではなく、引っ込め反射(屈曲反射)と呼ばれる現象です。
運動能力に加え、深部痛覚という骨の痛みを感知する能力も失われ完全に後ろ足が麻痺した状態となります。膀胱も麻痺した状態となります。
首を動かすことを嫌がったり、首をすくめた状態で活動性が低下したりします。症状は頸部の痛みのみで、四肢の動き自体には問題ありません。
歩行は可能ですが、足先の接地位置の感覚、姿勢のバランスを維持する能力が失われます。前足と後足の両方に見られますが、いつも前後一様に症状が出るわけではありません。また左右どちらかに症状がよって出る場合や、片方の前足をつまずかせるような症状が出る場合もあります。
前足・後足ともに自力では起立できない状態。運動機能がある程度残されていることもあれば全く動かせないほど重度な状態のこともあります。頸部椎間板ヘルニアでは完全麻痺になることは珍しく、その場合は死亡する危険性が高いです。したがって運動機能が失われていたとしても痛覚は残されている事が多いです。
進行性脊髄軟化症とは、椎間板ヘルニアを起こした部分の脊髄の損傷がひどく一部の細胞が壊死したことをきっかけに周囲にその壊死が連鎖的に広がっていく現象でグレード4および5の椎間板ヘルニアで5-10%発症する可能性があるとされます。発症すると前後に神経麻痺の領域が広がり、最終的には呼吸するための筋肉が麻痺し自発呼吸ができなくなり死亡します。進行を止めるための確固たる証拠のある治療法はありません。
・麻痺が広がっていく(後足のみの麻痺だったのが前足も麻痺し始めた・お尻の穴をとじられていたのが開きっぱなしになっている・体幹の皮膚の感覚がなくなっていくなど)
・ワンちゃんに元気や活力がみられない
・発熱
・食欲不振
椎間板ヘルニアが疑われるワンちゃんには、4つの検査を実施して診断します。
椎間板ヘルニアを正確に診断するには、CTやMRIによる画像診断が必須ですが、他の病気の可能性がないか、また麻酔や手術、術後経過に影響しうる病気を抱えていないかを慎重に検査します。
椎間板ヘルニア以外の疾患の可能性がないことを確認するための検査です。
飼い主様への問診をはじめ、視診、レントゲン検査、エコー検査など一般的な検査を一通り実施します。
神経症状を調べる検査です。複数の項目を実施することで、脊髄全体のうち、どの部分が傷害されているのか、ある程度絞り込むことができます。ただし、この検査では神経の異常の有無は分かっても椎間板ヘルニアそのものを特定できません。
ワンちゃんの意識状態(正常、傾眠、混迷、昏睡)、知性と行動(飼い主様からの声掛けや周囲の動きなどに対する反応の確認、今までとの行動との違いの聞き取り)、姿勢(安静時の頭部・体幹・四肢の回旋や傾斜の異常)、歩様(ゆっくり歩いた際の異常の有無、歩行可能なワンちゃんなら早足や駆け足をした際の状態も確認)を確認します。
ワンちゃんを立たせた際の状態を確認します。固有位置感覚、触覚性踏み直り反応、視覚性踏み直り反応、跳び直り反応、立ち直り反応をそれぞれ確認しますが、これらは足の位置の感覚と姿勢のバランスが取れているかの評価となります。
脊髄反射(脊髄の反射中枢を介して生じる反射)を利用した検査です。1回打診すると1回筋肉の収縮が生じるのが、正常な脊髄反射です。打診に対して反応が見られなかったり打診に対して過剰な反応を示すと神経に何らかの異常が生じています。脊髄に異常を抱える場合の多くは打診に対し過剰な反応を示します。この打診を行う部位は前足、後足を含めた全身に複数箇所あり、それらの反応を確認することでおおよその病変部位が判明します。
脊髄反射で代表的なものでは、屈曲反射(四肢を軽く伸ばしてから足先を軽くつまんで刺激を加えると、即時に足を引っ込める反射)や膝蓋腱反射(膝のお皿の下にある腱の反射)、橈側手根伸筋腱反射(腕の腱)、会陰肛門反射(会陰もしくは肛門を鉗子でつついて、肛門が締まる反射)、皮筋反射(背中の皮膚を摘むことで皮膚が収縮する反射)などが挙げられます。
脳神経機能を調べるための検査です。右半身と左半身で、顔貌や反応の違いを確認します。
脳神経検査で異常を認める場合には、足のふらつきの症状でも椎間板ヘルニアとは異なり脳に病気が生じている可能性が出てきます。
屈曲反射を確認する際に、ただ足を引っ込めるだけでなく痛みを感じたことで刺激を嫌がったり鳴いたりなどの反応がワンちゃんに見られるか確認します。
まずは表在痛覚(皮膚の痛覚)から確認し、感じていない場合に深部痛覚(骨に対する痛覚)の確認を鉗子や針で行います。
ワンちゃんは自力でおしっこが出来ているか、それともおもらしをしてしまうのか、飼い主様に聞き取りします。排尿機能検査の一環として触診も実施し、膀胱の拡張・弛緩・緊張性も確認します。椎間板ヘルニア発症後におしっこが出来ていない場合、必ずしも膀胱麻痺を起こしているとは限らず、尿意は感じていても腰の痛みで排尿姿勢が取れずため込んでいるような場合もあります。
骨の状態を含めて全身を精査します。椎間板ヘルニア以外にも神経症状を呈する疾患(骨折・脱臼・感染症・脊椎の腫瘍など)が存在するため、全身を精査することで、可能な限り他疾患を除外します。
X線画像検査では二次元での評価しかできませんが、CT検査では三次元で全身を評価することができ、より詳細に病気を検出することが可能です。
CT検査では脊髄周囲を詳細に評価することができ、ある程度脊髄の状態を把握することは可能です。椎間板ヘルニアの場合、脊髄造影(脊髄神経の表面にCT検査で検出できる造影液を流し込み脊髄の輪郭を浮かび上がらせる手法)を組み合わせることでほぼ検出可能です。しかしながら、CT検査では脊髄そのものを評価することができないため、脊髄の状態を把握するためにはMRI検査が必要となります。
磁場を使って組織の水分含有量などを調べることが出来る検査方法です。炎症や腫瘍、脳脊髄液の流れなど脊髄そのものの状態を確認することが出来る唯一の検査方法で椎間板ヘルニアの正確な診断に欠かせない検査です。
椎間板ヘルニアの治療には内科療法と外科療法があります。
内科療法は内服薬の服用と安静を行います。
グレード2以下の比較的軽度な症状の場合には、内科療法でも症状は十分に改善することがあります。しかしながら、グレードが上がるにつれ、早期の外科療法の介入が症状改善に効果があることが報告されています。
椎間板ヘルニアの外科療法は、脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除くことを目的としています。
椎間板ヘルニアの手術は複数あり、ヘルニアを起こしている部位と量、ワンちゃんの症状、年齢、持病の有無を考慮して、術式を選択します。一般的に、頸部椎間板ヘルニアのワンちゃんには腹側減圧術、腰部椎間板ヘルニアのワンちゃんには片側椎弓切除術を実施することが多いです。
頸部椎間板ヘルニアに適用する、ワンちゃんを仰向けにした状態で実施する手術です。のど側からメスを入れて椎体にアプローチし、椎体に穴を開け、椎間板物質を取り除きます。
背中側からメスを入れてアプローチし、脊椎の一部(椎弓)を削り、脊髄を圧迫している椎間板物質を除去する手技です。脊椎を左右どちらか片側だけ削りたい場合に選択されることが多く、椎間板物質が左右どちらかに偏って脱出している時に適応されます。胸腰部椎間板ヘルニアの手術では最も多く適応される方法です。
前述の片側椎弓切除術と似ていますが、それよりも骨を削る量が少ない手技です。片側椎弓切除術と比較し、術後の椎体の不安定さの軽減を狙えます。
椎間板物質の真下にある背骨の一部を削り取ってスペースを作り、その部分に椎間板物質を陥没させる手術です。発症後時間が経っている椎間板ヘルニアは、ハンセン1・2型ともに椎間板物質が脊髄神経に癒着しています。そのため椎間板物質の除去が難しく、骨を削って椎間板物質の逃げ道を作ることで、脊髄の圧迫を軽減させます。
脊椎椎弓の背側部分と棘突起(背筋の中心に触れる突起)を切除し、背中側に脊髄の逃げ道を作ることで、圧迫を軽減する手技です。
ハンセン1型の椎間板ヘルニアを手術する際に実施します。椎間板線維輪を少し切り開き、髄核を除去することで、ヘルニアの発生予防をねらいます。
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術後リハビリテーションは、神経機能回復と機能障害により低下した筋肉量の回復を早めること、また体幹のバランスを含め支持機能を安定させる目的で実施します。
術後リハビリテーションには、陸上で行うもの以外にプールで実施する水中リハビリテーションもあります。近年ではリハビリテーションにも注力する動物病院が増えてきました。
検査や手術はもちろんですが、動物病院を選ぶ際には術後リハビリテーションもしっかり行える体制とノウハウを有していることをチェックするのも重要です。
当センターでは、リハビリテーションの考案と実施を専門に行う獣医師が在籍しています。アメリカのテネシー大学が考案するイヌ向けリハビリテーションプログラム(CCRP)を受講し認定を受けた獣医師と、ヒトの理学療法士が知見をもちより、ワンちゃんの状態に考慮した最適なリハビリテーションを実施しています。
温水のプールでリハビリを行う方法です。遊びながら全身を使ったリハビリが可能です。ワンちゃんの状態によって、溺れないようにウォータージャケットを着用することもあります。麻痺があるワンちゃんは陸上だと足を引きずってしまいますが、水中であれば足の力で体重を支える必要がないため、足を自由に使いやすくなり、関節や筋肉への負荷を極力下げた状態で刺激することが可能です。
プールでのリハビリにはこのようなメリットがあります。(動画は当院で撮影したものです)
・水中では、転倒による骨折など、ケガのリスクが少ない
・浮力で、骨や関節への負担がかからず、全身の筋肉をバランスよく鍛えられる
・体温より低い水温が刺激となり、体温調節機能が高まり、温度変化に強くなる
・有酸素運動による全身の血行代謝を促進する
水中トレッドミルとは、プールのように水が入ったトレッドミルのことで、床が動くことでワンちゃんを強制的に歩行させ、自力での歩行を促すものです。リハビリプール同様、水の浮力を活用しすることで、関節にかかる負荷を軽減することができるため、陸上よりも容易に歩行を行うことができます。
レールやタオルを跨いで歩くトレーニングです。レールの高さや数はワンちゃんの症状によって調整します。筋力の維持や強化、関節可動域の改善、バランスのトレーニングなどを目的とします。ご自宅だとタオルで代用が可能です。おやつなどを用意して楽しい雰囲気で行うことが大事です。
膝蓋骨脱臼を起こしたワンちゃんの中には、異常な関節の動かし方が習慣化してしまっている子がいます。そういうワンちゃんでは関節可動域が狭まっていることがあるため、マッサージやストレッチを行うことで、血液やリンパ液の流れを良くし、老廃物を洗い流すことで患部に酸素や栄養を送りこんだり、軟部組織を伸ばすことで、関節可動域の改善を図ったりします。その子にあったマッサージ・ストレッチ法は獣医師の先生に確認されてください。
両前足を持ち上げ、後ろ足で歩かせる運動です。後ろ足で正しく着地ができるようになることを目指します。後ろ足の筋力強化や関節可動域の改善効果があります。
ワンちゃんの椎間板ヘルニアには、ハンセン1型が多く急性発症することが一般的です。このタイプは脊髄損傷の程度によりますが早急な手術で脊髄神経の圧迫を解除することで改善が見込める場合が多いです。加齢や日々の負担によって慢性経過していることが多いヒトの椎間板ヘルニアとは異なるものとお考えください。
椎間板ヘルニアの多くは物理的な圧迫による障害ですので、圧迫解除を行わずに再生医療単独での治療は困難と考えます。軽症の椎間板ヘルニアでは圧迫解除を行わなくとも回復できることがありますので、自然治癒したのか再生医療に効果があったのかは評価に疑問な点が多いです。現時点においては、再生医療自体が確立されているとは言えず、特にイヌの椎間板ヘルニアに対しては確固たるエビデンスがほぼ存在しない状態です。
鍼は血流促進を期待するものであって、鍼自体が物理的な圧迫を解除するものではありません。根治を目指すなら、正確な診断を受けた上で手術をご検討ください。
椎間板ヘルニアは犬種によっては非常に発症しやすい疾患です。ヒトとは異なり、ワンちゃんの椎間板ヘルニアは突然発症し、一気に麻痺まで進んでしまう可能性があります。昨日まで問題なく過ごしていたワンちゃんが急に立ったり歩いたりできなくなった場合には、椎間板ヘルニアの可能性を考えてください。しかしながら疾患自体を過度に恐れる必要はありません。足腰に悪いから運動は控えめにしていますという話を良く耳にします。最近のマンション室内暮らしのワンちゃんたちは運動不足になりがちで太り気味になり筋力が十分でない子が多いです。動かすことで体を支えているのが筋肉です。筋力不足は骨・関節や背骨に負担をかける上に、肥満傾向につながり、さらなる負担をかける結果となります。これは椎間板ヘルニア治療後のワンちゃんにも言える事です。
ワンちゃんの椎間板ヘルニアを治すには、CTやMRIなどの設備が整っている動物病院で検査と正確な診断を受けることと、適切な手術を受けることが欠かせません。術後の機能回復を考えると、術後リハビリテーションのノウハウも有している動物病院にご相談いただくのが望ましいです。