小型犬の上腕骨骨折の整復手術前後の比較
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人間でいう「二の腕の骨」が折れてしまうのが上腕骨骨折です。上腕骨が折れると、前足を完全に挙げてしまい、地面につけなくなることが一般的です。上腕骨は複雑な形をしており、骨の周りに大きな血管や神経もあるため、手術の難易度が高い骨です。
橈尺骨骨折と比較し、落下や交通事故といった大きな力が加わって生じることが一般的です。骨だけでなく神経が一緒に障害をうけると、麻痺が生じ、骨折が治っても後遺症が残ってしまうことがあります。
まずはレントゲン検査で診断を行います。上腕骨の遠位(肘に近い側)は特に複雑な構造をしているため、折れ方の確認や治療計画を立てるためにCT検査を実施することもあります。
上腕骨は周囲に筋肉が多く、胴体とも接していることから、ギプスや包帯で安定化することが困難です。そのため多くの場合で手術が必要となりますが、骨の周りには重要な血管や神経が走っており、慎重に実施する必要があります。
特に小型犬は骨折しやすいです。症状は、骨折箇所を触られるのを嫌がる、足に体重をかけられないなど。骨折後は、患部周辺に内出血や睡れが生じます。
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