PRP療法に関して

慢性関節炎で苦しんでいる犬の飼い主様へ

OUR EFFORTS 04

痛み止めの内服以外の治療方法として、PRP療法を試してみてはいかがでしょうか?

現在、当院では慢性関節炎症例に対してPRP(自己血小板血漿療法)に取り組んでいます。 PRPとはPlatelet-Rich Plasmaの略で、血液の中にある血小板を濃縮したもので、新しい組織や細胞の成長を促す栄養素が豊富に含まれています。その成分を関節内へ注射することで、慢性化してしまった関節炎の疼痛緩和や炎症の減少を目指す治療です。

PRP療法の場合、採血(通常の血液検査と同じ方法)のみで採取することが可能ですのでその他の幹細胞と異なり全身麻酔での脂肪・骨髄採取を行う必要がないため、身体の負担が少なく治療をすることが可能です。人でも自己細胞を用いたスポーツ医療は欧米を中心に活発に研究開発が行われており、多くの有名スポーツ選手がPRP療法を実施していることが知られています。

  • 自己治癒力を再活性化し、切開しない手術方法

  • 採血した血液を専用の遠心分離機にかけ、PRP組織を抽出

  • 身体の負担が少なく治療をすることが可能

慢性関節炎に効果的・麻酔を使わない・副作用が少ない

Q&A

Q1. PRPって何?
A1. PRP(=Platelet-Rich Plasma)とは、血液の中の成分である血小板を濃縮したものです。濃縮した血小板には組織や細胞の成長を促す栄養素が豊富に含まれています。 PRPを使用することで、損傷が起きてから時間が経ってうまく治らない組織の治癒力をより加速することができるとされています。まだ動物でも導入が始まったばかりですが、人では慢性アキレス腱炎、足底腱膜炎、テニス肘などの治療法として、FDA(米食品医薬品局)にも認められている治療法です
Q2. どうやって採取するの?
A2. 患者様より採血し、その血液を専用の遠心分離機にかけてPRP組織を抽出します。全身麻酔や注射は通常必要ありません。近年、行われている骨髄幹細胞や脂肪幹細胞は全身麻酔や皮膚の切開手術が必要ですがPRPでは麻酔や手術は必要ありません。
Q3. 副作用や効果は?
A3. これも動物でのデータが少ないですが、自分の血液の一部を自分自身に戻すため、人では大きな副作用はほとんどないとされています。麻酔など必要ないため体に優しい治療とされています。また高齢犬やその他の病気などで麻酔リスクが高い動物に対しても適応可能であると考えられています。
整形外科・リハビリのプロを目指すなら ONE for Animals 採用特設サイトへ
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